耳鼻咽喉科とは
日本耳鼻咽喉科学会が認定する耳鼻咽喉科専門医である医師が、鼻(嗅覚)、耳(聴覚や体のバランス)、喉(発声や嚥下)といった感覚器などの頭頚部の領域で起きた病気、アレルギーやめまい、いびきといった症状を専門的に診療します。その結果、入院加療や高度な医療技術、あるいは脳神経外科など他の診療科の専門医による診療が必要と医師が判断した場合は、提携先の総合病院や専門の医療機関などをご紹介します。
耳の働きについて
耳には大きく分けて2つの役割があります。1つは周囲の音を聞き取り、脳に伝える役目です。周囲から音を集め、外耳道、鼓膜、耳小骨、蝸牛神経などを通して大脳に伝わり、高い音から低い音まで、様々な音や言葉を正確に理解することが出来ます。
もう1つは、体のバランスをとる役目です。私たちが真っ直ぐ立っていられるのは、身体のそれぞれの位置を把握し、それが神経を通じて脳に伝わっているからです。この平衡感覚をつかさどる上で、耳にある前庭器官や三半規管が重要な役割を果たします。
こんな症状の方は耳鼻咽喉科医にご相談を
- 耳が痛い
- 耳の痒い
- 耳の奥に不快感があり、頭がボヤっとする
- 耳の中から液体が出てきた(耳がくさい)
- 周囲の音や声が聞こえにくくなった
(自分への呼びかけに気づかないことがあった) - 家族や友人から「話し声が大きい」と指摘されたことがある
- 耳鳴りがする
- 耳の奥に違和感がある
- 聞き間違いが増えた
- 耳の中が塞がっているような感じがする
- 天井がぐるぐる回るような眩暈がする
- 耳垢が溜まっている
- など
主な耳の病気
鼻の働きについて
鼻は、大きく分けて2つの重要な役割を担っています。ひとつ目は、においを嗅ぐ機能です。腐敗した食べ物の臭いを嗅ぎ分けることによって食中毒を防いだり、有毒ガスなどを察知してガス中毒などの危険を避けることが出来るのです。
もうひとつは、呼吸器官としての機能です。人間は口からも呼吸は出来ますが、健康を維持するためには鼻呼吸が基本となります。鼻から吸い込まれた空気は、鼻の中を通る間に細菌、ウィルスや有害物質を除去し、適度に温められてから肺に届けられます。このような鼻の機能に支障をきたすと、呼吸器疾患などのリスクが高まります。
このような症状の方はご相談を
- くしゃみや鼻水が止まらない
- 粘り気の強い鼻水が出る
- 鼻詰まりが続いている
- 鼻の穴の中がかゆい
- 鼻の痛みがおさまらない
- 鼻血がよく出る
- いびきをかいていると言われた
- 臭いがよく分からない
- 鼻に出来物がある
- 鼻やその周囲に痛みがある
- など